本記事の内容
・つらい現状を改善する方法
本記事の信頼性
自分の上には支配人や社長、下にはアシスタントマネージャーや一般社員がいる中間管理職でした。
中間管理職は、給料も上がりますし、やりがいも増えます。
その反面、つらいことも増えていきます。
仕事でつらいときは、会社を辞めるしかないのでしょうか。
今回は、中間管理職がつらい理由と、つらいことの改善方法をお伝えしていきます。
もくじ
中間管理職がつらい理由
中間管理職になると、つらいことが増えますよね。。
わたしも役職についてからは、白髪が増えた気がします。。
理由その2:責任が重い
理由その3:権限が与えられない
一つずつ詳しく見ていきましょう。
理由その1:勤務時間が長い
中間管理職になった方は、以前よりも勤務時間が長くなったのではないでしょうか?
勤務時間が短くなっていたら、あなたはめちゃくちゃ優秀な方です。
勤務時間が長くなっていた理由
ほとんどの方は、管理職になり勤務時間が長くなっていると思います。
わたしの理由はこちらです。
マネージャーは、誰よりも多く働くことが正義。
と、当時は思っていました。
しかしあるとき、
「自分が帰らないと部下は先に帰りづらいのでは?」
ということに気がつきました。
わたしが勤務していたホテルには、たまに偉い人が来ます。
社長や、役員の方たちです。
その人たちが来ると、自分の仕事が終わっているのに帰りづらい雰囲気になります。
自分の勤務時間が過ぎているのに、仕事のことで話しかけられて帰れないということもありました。
「自分の仕事は終わっているけど、社長より早く帰るわけにはいかない」
こんな風に思いながら、ただ会社に残っていました。
そんなことがあってからは、自分はなるべく早く帰って、部下のみんなに気兼ねなく帰ってもらおうと考えました。
早く帰ることを許さない上司もいる
今まで色々な上司と仕事をしてきましたが、なかには早く帰ることを許さない上司もいます。
「早く帰ると露骨に不機嫌になる人」です。
そんな上司に当たったら最悪です。
自分の仕事が終わっているのに、帰れなくなり、無駄な時間を過ごすことになります。
残業代が出ればまだ嬉しいですが、中間管理職になると残業代がつかなくなることが多いです。
勤務時間が長くなるのは、中間管理職の宿命なのかもしれません。
理由その2:責任が重い
中間管理職になってつらいことの2つ目は、以前より責任が重くなることです。
責任の範囲も広くなる
役職がないときは、自分の行動だけに責任を持てばOKでした。
中間管理職になってからは、組織のメンバーの行動にも責任を持たなければいけません。
そして、チームの結果にも責任を持ちます。
・お客様の評価が下がった
・メンバーがクレームをもらった
これは、所属する所属長の責任になります。
その責任を楽しんでるうちは問題ありません。
と感じているうちは最高だと思います。
中間管理職は責任からは逃れられない
中間管理職になったからには、チームの結果に責任を持たなければいけません。
なにか問題があったとき、
「わたしは関係ないです」
と言うことはできません。
チームの責任を持つことを楽しめる人は、管理職に向いている人だと思います。
・チームに対して責任を持ちたくない。
・責任を持つのは自分の行動だけにしたい。
という人は、
中間管理職ではなくプレイヤーの方が向いているかもしれません。
理由その3:権限が与えられない
中間管理職になると、一般社員のときより多くの権限をもらえます。
・小さい金額の決済権
・管轄内の人の異動に対する決定権
などがありますね。
権限には限界がある
もっと大きな権限が欲しくても、もらうことは基本無理です。
あなたがもし課長だったとしたら、上には部長、そして社長がいます。
会社員は権限以上の仕事は勝手に出来ません。
するには、上司の承認が必要です。
上司には、上司がいます。
その上司は、その上の上司に嫌われたくありません。
嫌われると、評価が下がって、給料が下がるからです。
そのポジションも剥奪されるかもしれません。
そのため、自分が何かを変えたいと、上司に伝えたとしても、意見がそこで止まってしまうケースがめちゃくちゃ多いです。
そのことには当時、いらだちを感じました。
個人的に信頼されると仕事が楽になる
わたしがマネージャーをやっていたときは、幸いにも3つくらい上の上司から信頼されていました。
上司の上司の上司くらいですね。
そのため、本当に改善が必要なことの相談は直接3つくらい上の上司にしていました。
必要以上にやってしまうと、組織として良くないので、本当に重要で緊急なときだけです。
意思決定も早くできるので、仕事がとても楽でした。
でもこんなケースは稀で、たまたまです。
再現性は低いと思います。
中間管理職でも、変えられることと、変えられないことがあります。
そこに妥協できる人は良いですが、あきらめることができない人はつらいと感じるかもしれません。
つらい現状を改善する方法
つらい現状をどうやって改善したら良いのでしょうか?
改善する方法は3つあります。
その2:健全に妥協する
その3:独立する
一つずつ解説していきます。
その1:役職からおりてみる
中間管理職がつらいなら、ためしに役職からおりてみることです。
同じ会社で役職をおりることが出来るのなら、人事の方に相談してみましょう。
わたしは以前の会社でマネージャーをやっていたとき、仕事がつらかったので、
「役職を下げることはできませんか?給料は下がっても良いです。」
と、人事の偉い人に相談したことがあります。
答えは残念ながらNOでした。
役職を下げることが可能な会社もあるかもしれません。
ダメ元でも良いので、一度相談してみるのもアリだと思います。
転職するのも一つの方法
同じ会社で役職をおりることができないのであれば、転職も考えてみましょう。
どうしても転職できない理由があるという人は別ですが、環境を変えてみるのはオススメです。
いま現在、中間管理職で役職がある人は、また同じ給料とポジションで転職することも可能かと思います。
心が回復したら、また同じ役職で応募して転職すれば良いんです。
一度、役職なしのポジションで働いてみるのも、リフレッシュになって良いかと思います。
わたしも最近転職をしました。
以前はマネージャーでしたが、現在役職はありません。
以前とは景色が変わるので、学びがとても多いです。
今の学びは次に活かせることができそうです。
少し休んだら、また行動しようかと思っています。
本当につらいときはアルバイトとか派遣でも良い
いまが本当につらいのであれば、社員にこだわらなくても良いです。
アルバイトや派遣で、心と身体を休ませましょう。
アルバイトから社員に戻れるか不安な方もいるかもしれませんが、心配はいらないかと思います。
わたしも転職の間に、アルバイトや派遣を何度かはさんだことがあります。
それで転職が不利になった経験は一度もありません。
面接で、アルバイトをはさんでいる理由を聞かれた場合は、こう答えればOKです。
「次の転職先を大切にゆっくり決めたかったからです」
このように答えれば、印象は悪くなりません。
履歴書が綺麗じゃないことは、転職にはあまり関係ないかと思います。
わたしの履歴書は汚い方かと思いますが、転職に困ったことはありません。
その2:健全に妥協する
今の会社で生きていく方法がこちらの方法です。
簡単に言うと、『あきらめる』ですね。
つらいと感じるのは、自分の願望と現実にギャップがあるから
『早く帰りたいのに、帰れなくてつらい』
と思うのは、早く帰りたいと思うからです。
早く帰りたいと思わなければ、つらくなくなります。
あきらめてしまえば、つらいと思わなくなります。
あなたの周りで働いている人にも、こういう人はいませんか?
「残業が多いのはしょうがない」
「休日出勤があるのはしょうがない」
「上司に怒鳴られるのはしょうがない」
すべてに対してあきらめている人ですね。
何かを変えようと思うから、変えられなくてストレスが溜まります。
何も変えようと思わなければ、ストレスは溜まりません。
この方法も生きていく術の知恵だなと感じました。
「健全に妥協してみる」と、つらく感じなくなります。
その3:独立する
「上司と部下の板挟みになるは嫌だ」
「上司に気をつかうのに疲れた」
「権限を全て欲しい」
という方は、独立して自分が社長になるのが向いていると思います。
会社員は会社員で、楽しいことや学べること、メリットはありますが、
と思っている人は、独立することをオススメします。
中間管理職の悩みは、多かれ少なかれ、どこにいってもついてきます。
そうであれば、自分が社長になりすべての権限を自分が持って、自分で事業を作っていった方がストレスは溜まりません。
とはいえ、すぐに独立するのは難しいと思うので、独立準備の間は中間管理職としての我慢は必要になってくるかと思います。
将来の独立という目標が見えていれば、今のストレスなんて感じなくなるかもしれませんね。
まとめ:あなたは一人じゃない
中間管理職はつらいことが多いです。
特に管理職になったばかりのころは、なおさらかもしれません。
わたしも、役職がついてからの1、2年は悔しくて何度も泣きました。
「上司が理解してくれない」
「自分の判断ミスでメンバーに迷惑をかけてしまった」
そういうことがあると、誰にも相談できずに一人で抱えて悔し涙を流していました。
今になって思うことは、自分は一人じゃないということです。
中間管理職になると、自分ですべてを考えて、解決しようとしてしまいます。
他のメンバーに相談するとか、お願いするのが、申し訳なく思ってしまうんですね。
一人でがんばるのが大切なときもありますが、つらいときは誰かに助けを求めても良いんです。
そこに役職は関係ありません。
さすがに部下には相談しづらいかと思うので、そのときは上司を頼りましょう。
上司は部下の悩みを解決するためにいます。
あなたの周りにも、一人くらいは信頼できる、親身になって話を聞いてくれる上司がいるはずです。
頼られてイヤな人はいません。
必ず話しを聞いてくれるはずです。
つらいときは、一人で抱え込まずに、誰かに相談してみましょう。
「話す」だけで、心が軽くなります。
仕事も、成果も大切かもしれませんが、自分のことは一番大切にして欲しいと思います。
今回は以上です。