本記事の内容
・他の人に差がつく3つの資格
本記事の信頼性
いままで、1人あたり1万円の宿から、5万円以上する高級なホテルで仕事をしてきました。
フロント、レストラン、ハウスキーピング、そのあとはマネージャーと副支配人を約7年間経験しました。
働いたことのあるホテルの数は合計20以上です。
ホテルで仕事をするのに資格は必要なのか
結論からですが、ホテルで働くのに資格は必要ありません。
理由は、必要な知識やスキルは現場で覚えていくからです。
わたしはホテルに関する資格は何もないまま未経験でホテル業界に入りましたが、20代で副支配人になることができました。
今まで一緒に働いた支配人や、役員の方も、ホテルに関する資格を持っている人は少ないです。
ホテルのスタッフは現場で学び成長して昇進昇格している人が多いです。
とはいえ、資格はないよりもあった方がもちろん良いです。
なぜなら、正しい知識を体系的に学べるからです。
ほとんどの知識は現場で学ぶことができますが、教えてもらう相手が重要です。
中には、間違った知識を教える先輩もいるかもしれません。
そのため、資格取得を目指し、その過程で正しい知識を得るのも一つの方法です。
資格が就職や転職に有利なのか
採用に関しても、資格を持っているからその人を特別優遇するというケースは少ないと思います。
これは新卒採用、中途採用どちらにもあてはまります。
新卒採用であれば、人柄や性格を重視し
中途採用であれば、今までなにをやってきたかを重視します。
なんの資格を持っているかを、採用の基準にはしないでしょう。
資格は転職に有利にするために取得するのではなく、自分の学び成長として取得する方が良いと思います。
他の人に差がつく3つの資格
ここまで、
「ホテルで働くのに資格は必要ありません。」
というお話をしてきましたが、例外があります。
「もっと良いサービスをしたい」
「もっとお客様に喜んでもらいたい」
「最高のサービスをできる人間になりたい」
という思いがある人は、積極的に資格を取得するべきです。
資格は、勉強過程での学びを仕事で活かすことができます。
ただし、資格を取得したから昇進昇格が早くなるわけでも、就職転職に有利になるわけでもないので、ご注意ください。
資格取得でお金をもらえる会社もあります
資格の取得は、お祝い金としてお金をもらえる会社もあります。
わたしが以前勤務していた会社では、「ソムリエ資格」を取得すると、毎月の給料が2万円アップしました。
ほかにも、「ホテルビジネス実務検定」を取得すると一時金ですが1万円をもらえました。
他にも英検や簿記でもお祝い金がもらえました。
会社に勤務している人でお祝い金の制度があるのであれば、それをモチベーションにしてがんばってみるのも良いかもしれません。
資格の取得にもお金はかかります。
せっかくなら、その分は取り返しましょう。
基本的にホテルで働くのに資格の取得は必要ありませんが、もっていた方がライバルに差がつけられ、将来の自分も豊かになる資格があります。
ここで紹介します。
ソムリエ・ワインエキスパート
一つ目が、ワインに関する資格の、ソムリエ・ワインエキスパートです。
ソムリエの資格は、ホテルに限らずレストランで働く人は持っていて損はないかと思います。
特に、高級なホテルやレストランで働く人は、持っていた方が良い資格です。
理由は、高級なホテルには、良いサービスを求めていらっしゃるお客様が多いからです。
ソムリエの資格は、ワインの知識に限らず、日本酒や焼酎の知識、料理に合うワインの提案、正しいワインのサービスを学ぶことができます。
ソムリエの試験は3次試験まであり、平均の合格率も30%前後と、難易度は高めですが、レストランサービスを極めたい人は、是非とっておきたい資格です。
わたしも昨年ソムリエの資格に挑戦をし、一発で合格することができました。
ソムリエ合格を目指す方はこちらもあわせてご覧ください。
>>ソムリエ二次試験に独学で合格するのは難しい【合格する方法も解説】
英検・TOEIC
二つ目は英語の資格の、英検とTOEICです。
今はコロナにより、外国の方を見かけることは少なくなりました。
しかし、この後コロナが落ち着けば、外国の方が増えるのは確実です。
そのとき、重宝されるのは英語でコミュニケーションを取れる人材です。
わたしは恥ずかしながら英語がまったくできません。
外国の方がいらっしゃったら、英語のできるAさんにいつも頼っていました。
Aさんは他のメンバーにも頼られていました。
Aさんは英語以外のことも優秀だったこともあり、他の同期より早く昇進昇格をして、給料も上がっていきました。
英語が話せると、仲間からの信頼も増します。
また、英語が喋れると、「外国のホテルで働く」という選択肢も増えます。
日本のホスピタリティと英語が合わされば最強です。
外国でいずれ働きたいと思っている方は、英語を学んでみましょう。
簿記検定
三つ目は簿記検定です。
「ホテルの仕事と関係ないじゃん」
と思うかもしれませんが、ホテルの仕事でも簿記は使えます。
ホテルの仕事は基本的にお客様へサービスをすることです。
しかし、ホテル勤務が長くなり、役職についてくると、「お金」に関わる仕事が増えていきます。
支配人や副支配人、マネージャーのポジションになるとさらに増えます。
会社の損益計算書を見て、そこから会社の予算を作成するという仕事もあります。
新人の頃や、若いうちはあまり必要ないかもしれませんが、いずれ役に立ちます。
また、簿記はホテル以外の仕事でも活躍する機会があるので、取得して損はないかと思います。
まとめ:自己成長のためにも資格を取ろう
ここまでホテルに必要な資格についてお伝えをしてきました。
他にホテルに関連する資格として、
・ホテル実務技能検定
・レストランサービス技能検定
などの資格がありますが、このあたりは取らなくても良いかと思います。
理由は、そこまで専門的な知識は学べないからです。
内容のほとんどが、書店で本を買えば学べる内容です。
実際に資格を持っているスタッフを何人か知っていますが、役に立っている感じはあまりしません。
とはいえ、正しい知識をゼロから学ぶために取得するのはアリだと思うので、興味がある方は目指しても良いと思います。
わたしがご紹介した3つの資格は、ホテルの仕事を仮に辞めたとしても役に立つ仕事です。
レストランで働くにはソムリエは重宝されますし、英語も話せればマーケットが格段に広がります。
簿記も会社の経営、財務には必須の知識です。
人生は長いですし、どうなるか分かりません。
毎日少しずつ勉強をして、自分を少しずつ成長させて、選択肢が多い人生にしていきたいですね。
今回は以上です。