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フロント、レストラン、ハウスキーピング、そしてマネージャーや副支配人を経験しました。
実際に勤務したホテルの数は20以上です。
サービス業の中でも、ホテルの仕事は「きつい」と言われることが多いです。
どんな仕事にも「きついこと」はありますが、ホテルの仕事ではどんなことが「きつい」と感じるのでしょうか。
現役でホテルに勤務するわたしが、実際に働いて感じたことをお伝えします。
それでは始めていきます。
もくじ
ホテルの仕事できついと感じる5つのこと
その2:残業が多い
その3:体力勝負
その4:成長しにくい
その5:生活が不規則になりがち
順番に解説していきます。
その1:給料が低い
ホテル業界の平均給与は低いです。
大手転職サイトのdodaによると、ホテルの平均年収は339万円です。
サービス業全体の平均年収が369万円なので、サービス業の中でも低い方に入ります。
>>doda 業種別平均年収ランキング
帝国ホテルや西武など、大手の有名ホテルになれば平均年収は高くなりますが、就職する難易度も高くなります。
今までわたしが勤務した会社の20代前半の社員の月収は、だいたい18万円〜22万円でした。
ボーナスもありません。
30代の人でも役職がないと、月収30万円前後の人が多かったです。
役職につけば給料は上がりますが、なるまでに数年はかかりますし、残業も増えます。
天井も高くはありません。
年収1000万円を目指したい!!
みたいな方には、ホテルの仕事はオススメしません。
こちらでわたしの給料を公開しています。
>>【ホテルの仕事】リアルな給料を公開します【ホテルマンは給料が低い?】
その2:残業が多い
ホテル業界は残業時間も多いです。
とはいえ、残業時間は給料と同じように、会社によって違います。
わたしはホテル業界に約10年いますが、最近は「働き方改革」により会社側も残業時間を厳しく管理するようになってきました。
それでも20時間〜40時間の残業は当たり前という会社は多いです。
ホテルにはみなし残業が多い
ホテル業界には、「みなし残業」の仕組みを採用している会社が多いです。
みなし残業とは、給料の中に残業代は含まれていますよ。
ということです。
残業しても残業代が出ないということですね。
会社側(経営者)からすると、長く働いても残業代を出さなくて良いので、社員の残業時間は増える傾向にあります。
みなし残業がある会社なのか、残業代が出る会社なのか、転職するときは気をつけた方が良いです。
その3:体力勝負
ホテルの仕事は体力勝負です。
そのために「きつい」と感じる人も多いようです。
基本的に仕事は立ちっぱなし
ホテルには「フロント」や「レストラン」など色々な仕事がありますが、座って仕事をすることは少ないです。
座ってする仕事はフロントの事務作業くらいです。
他はほとんど立ちっぱなしです。
>>ホテルの仕事には4つの種類があります【現役ホテルマンが解説】
1日8時間労働だったとすると、すべての時間を立ちっぱなし、動きっぱなしは結構しんどいです。
30代になると、その辛さも増していきます。
体力に自信がない方にとっては、ホテルで働くのは大変かもしれません。
その4:成長しにくい
どんな人にも「成長したい」という欲求はあるかと思います。
ホテルである程度の期間を働いていると、自分が成長できているのか分からなくなります。
ホテルの仕事は、難しい作業はそこまで多くありません。
慣れれば誰でも簡単にできてしまいます。
特に単価の低いホテルだと、サービスの技量もそこまで求められません。
「ある程度適当にやっても給料はもらえる」
ということに、ある日気が付きます。
全員ではありませんが、そういう思考の人が、ホテル業界には多いように感じます。
その人たちの下で働いても、自分の成長は望めません。
成長したい人にはもの足りないかも
・もっと給料を上げたい
と強く思う人は、他業種にいったり、高級なホテルへ転職していく人が多い印象でした。
高級なホテルになれば、サービスのスキルや知識も習得できます。
「最高のサービスをしたい」
と思う方は、高級なホテルや旅館で働くことをオススメします。
その5:生活が不規則になりがち
ホテルの仕事は生活が不規則になる傾向が高いです。
体調を崩してしまう人も多いです。
ホテルは24時間営業です。
お客様が寝ている間も、ホテルの従業員は働いています。
ホテルの多くはシフト制をとっています。
ある日のシフト
明日→昼1時出勤
あさって→朝7時出勤
しあさって→昼1時出勤
このような働き方を繰り返していると、確実に体調を崩します。
ホテルの中には夜勤業務をやるところもあります。
そういうところはやめた方が良いです。
ホテルの夜勤は、夕方頃に出勤して翌日の朝くらいに帰る仕事です。
仕事量はそんなに多くはありませんが、身体が本当にしんどいです。
夜勤の働き方はこんな感じです
明日→夕方6時出勤、翌朝6時に変える
あさって→休み
しあさって→昼1時出勤
これはしんどいですよね。
身体のリズムがバラバラになります。
わたしが夜勤業務をやっていたころは3ヶ月で3回、40度の熱が出ました。
朝に起きて、昼間は仕事をして、夜は寝る。
これが幸せです。
まとめ:それでも仕事は楽しい
仕事には「楽しいこと」ばかりではなく、「きつい」こともあります。
映画監督の宮崎駿さんが、
「めんどくさいめんどくさい」
と言いながら作品づくりをしているのを、テレビで観たことがあります。
素晴らしい結果を作り出すには、ある程度の犠牲は必要なのかもしれません。
ホテルの仕事にも、楽しいことはたくさんあります。
とはいえ頑張り過ぎて体調を壊しては意味がありません。
健康を失うとすべてを失ってしまいます。
心と身体のバランスを保ちつつ、仕事はしていきたいですね。
今回は以上です。