ホテルで働く

【現役ホテルマンが伝える】リゾートホテルの仕事がきつい5つの理由





ホテルで働こうと思ってます。ホテルの仕事はきついって聞くけど、フロントはどうなんでしょうか? 実際はどんな感じなのか教えて欲しいです。





こちらの疑問にお答えしていきます。



本記事の内容

・フロントの仕事がきつい5つの理由
・フロントの良いところ




本記事の信頼性

本記事を書いているわたしは、リゾートホテル業界で約10年間働いています。
1人あたり1万円の宿から、5万円以上する高級なホテルで仕事をしてきました。
フロント、レストラン、ハウスキーピングとして働き、マネージャー、副支配人を約7年間経験しました。
働いたことのあるホテルの数は合計20ヶ所以上です。


リゾートホテルのフロントの仕事がきつい理由




ホテルのフロントは楽しいことや、やりがいもあります。
同時にきついことも多いので、働くときは注意が必要です。


フロントの仕事内容については>>【リゾートホテル】フロントの仕事内容とは【現役ホテルマンが解説】をご覧ください。


今回は、リゾートホテルのフロントがきつい理由を解説してきます。

・給料が低い
・残業が多い
・働く時間が不規則
・立ちっぱなしがきつい
・サービスする機会が少ない



給料が低い



ホテルの仕事は、フロントに限らず給料が低いです。


>>求人ボックス 給料ナビ
によると、ホテルスタッフの平均年収は、349万円です。


東京都だと383万円です。
少し高くなりますが生活でかかるお金も上がってしまいますね。


次に高いのが神奈川県の359万円埼玉県の354万円です。


首都圏はわりと高くなる傾向にあります。



20代、30代で役職がないと手取りは20万円台です


平均年収は、あくまで平均なので、平均以下の人はたくさんいます。


支配人や、副支配人、マネージャーの年収は、400万円〜600万円くらいです。


役職のないホテルスタッフには、月々の手取りが20万円を切る人も多いです。
年収にすると、300万円以下ですね。


新卒で入社すると、ほぼ確実に手取りは20万円以下です。
中途採用でも、未経験で役職がない場合、手取りは20万円前後かと思います。


役職につけば、手取りで30万円を超えることはできますが、昇進するまでは数年の我慢が必要です。


ホテルマンのリアルな給料について詳しく知りたい方は、>>【ホテルの仕事】リアルな給料を公開します【ホテルマンは給料が低い?】をご覧ください。


残業が多い



フロントは、ホテルの仕事のなかでも残業が多くなりやすいポジションです。



フロントはチェックインが終わらないと帰れない


フロントの仕事は交代制です。


Aさん 8時〜17時

Bさん 12時〜21時

Cさん 夜勤


Aさんの仕事は17時までですが、チェックインがたくさん残っていると、Aさんの残業はほぼ確実です。


理由は、Aさんが帰ってしまうと、Bさんが21時まで1人の勤務になります。
電話の外線や内線、チェックインを1人で担当しなければいけません。
やろうと思えばできるかもしれませんが、お客様に迷惑をかけてしまいます。


チェックインがある程度落ち着かないと、Aさんは帰宅することができません。
そのため残業時間が増えていきます。


わたしがフロントをやっていたときも、自分の仕事は終わっているけど、お客様が到着しなくてひたすら待つ。ということが良くありました。



レストランは時間が決まっているので早く帰れる傾向にあります


レストランの営業時間は、朝食は8時〜10時、夕食は18時から遅くても22時くらいと、時間がある程度決まっています。


フロントのように、お客様の到着を待つということがありません。


そのため、フロントに比べて残業時間は少なくなる傾向にあります。


たまに夕食にかける時間がゆっくりなお客様にあたると、帰りが遅くなることはありますが、そんなに多くはありません。


残業をしたくない人は、フロントよりもレストランやハウスキーピングの仕事がオススメです。


とはいえホテルによっては、レストランでも残業時間が多いところはあるので注意が必要です。


働く時間が不規則



フロントの仕事は生活が不規則になりがちです。


特に、夜勤もおこなうホテルは注意が必要です。


夜勤とは、夜に出社をして、朝方に帰宅するシフトのことです。


ホテルによって違いはありますが、21時頃に出社をして翌日の10時頃に退社をします。


チェックアウトが忙しいと、残業で翌日の11時半くらいまでいることもあります。


夜勤シフトをやると、体のリズムがおかしくなります。
普段寝ている時間に働くのは、結構しんどいです。


そして一番大変なのが、昼間働くのと夜働くのが混ざってくるときです。


きついシフトの例

1日 早番 8時〜17時

2日 夜勤 21時〜翌10時

3日 休み

4日 早番 8時〜17時

5日 夜勤 21時〜翌10時

6日 休み

7日 早番 8時〜17時


こんな働き方をずっとしていると、体を壊します。


わたしもこれで体調を何度か崩しました。。


周りでも、体調を崩す人が多く、なかには会社を辞めていく人もいました。


フロントで働くときは、夜勤があるかないかは必ず確認しましょう。


夜勤がある場合は、健康に生活したいならやめた方が良いです。


立ちっぱなしがきつい



フロントの主な仕事は、チェックインとチェックアウトですが、そのときはずっと立ちっぱなしです。


座れるのは事務所で仕事をするときくらいです。


特に、女性がヒールを履くような職場だとちょっと大変かもしれません。


立っているだけって、意外ときついんですよね。


わたしは、足がつかれたら、たまに歩いていました。


とはいえ、フロントはレストランに比べれば座れる時間が多いので、楽かもしれません。


ホテルのフロントによっては、座ることができないところもあるので注意です。


サービスする機会が少ない



フロントは、お客様へサービスする機会が、レストランに比べると少ないです。

お客様へのサービスをたくさんしたい!



という人は、フロントよりもレストランがオススメです。


フロントがサービスできるのはチェックインとチェックアウトだけ


フロントがお客様と直接お話できるタイミングは、チェックインとチェックアウトのときだけです。


とはいえ、どちらも5分とかからないで終わります。


高級なホテルや旅館になれば、チェックインは客室でおこないますので、少しはお話しする時間も増えますが、それでもレストランに比べれば少ないです。


レストランの場合は、夕食にかかる時間が1時間〜2時間くらいです。
その間、自分の担当するお客様と時間を共有できるので、仲良くもなりやすいですし、自分のしたいサービスもできます。


フロントのチェックインとチェックアウトは、伝えることが決まっているので、事務的になりがちです。
毎日同じことを言い続けるので、だんだん感情がなくなってきます。


サービスをたくさんしたい人は、フロントよりもレストランがオススメです。


フロントの良いところ




次にフロントの良いところをお伝えしていきます。


フロントはきついこともありますが、メリットもあります。

・体力的に楽(夜勤がない場合)
・パソコンスキルが身に付く



体力的に楽(夜勤がない場合)



フロントは、ホテルの仕事の中では体力的に一番楽です。


レストランと、ハウスキーピングの仕事は基本的に動きっぱなしですが、フロントの仕事はそうでもありません。
疲れたら座ることもできます。


体力的には一番楽でした。
ホテルで働きたいけど、体力的に心配という人はフロントが良いと思います。



パソコンスキルが身に付く



人によってはデメリットになるかもしれませんが、フロントはパソコンを使っての仕事が発生します。

・チェックインの登録
・予約の管理
・クチコミへの返信



お客様へサービスするだけでなく、パソコン作業もしたい人にはピッタリの仕事です。


今の時代、なんの仕事をするとしてもパソコンは使います。
ホテル以外の仕事をするとしても、パソコンは使えた方が絶対にお得です。
ホテルの仕事をしながら、最低限のスキルを学びましょう。


とはいえ、ホテルで学べるパソコンスキルは最低限なので、過度の期待は禁物です。


まとめ




ホテルのフロントの仕事は、たしかにきついところもありますが、事前に把握していれば働くのは問題ないかと思います。


ホテルの仕事の中では体力的に一番楽ですし、最低限のパソコンスキルも身につきます。


難しいスキルや経験も必要ないので、未経験の方にもハードルは低いです。
コロナで外国の方もほとんどいないので、英語も使わなくなりました。


ホテルで働きたい人は、「とりあえずフロント」という選択もありだと思います。


とはいえ、ホテルによってはブラックな会社もあります。
そんな会社にあたらないよう、事前にしっかりとリサーチしましょう。


今回は以上です。

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