ホテルで働く

【経験済み】ホテルの仕事で、きついと感じる5つのこと




ホテルの仕事はきついって聞くけど本当のところはどうなんですか?具体的に何がきついのか知りたいです




こんなお悩みにお答えします。





本記事の内容

ホテルの仕事できついと感じること




本記事の信頼性

本記事を書いているわたしは、リゾートホテル業界で約10年間働いています。
フロント、レストラン、ハウスキーピング、そしてマネージャーや副支配人を経験しました。
実際に勤務したホテルの数は20以上です。




サービス業の中でも、ホテルの仕事は「きつい」と言われることが多いです。


どんな仕事にも「きついこと」はありますが、ホテルの仕事ではどんなことが「きつい」と感じるのでしょうか。


現役でホテルに勤務するわたしが、実際に働いて感じたことをお伝えします。


それでは始めていきます。

ホテルの仕事できついと感じる5つのこと



その1:給料が低い
その2:残業が多い
その3:体力勝負
その4:成長しにくい
その5:生活が不規則になりがち



順番に解説していきます。



その1:給料が低い




ホテル業界の平均給与は低いです。


大手転職サイトのdodaによると、ホテルの平均年収は339万円です。


サービス業全体の平均年収が369万円なので、サービス業の中でも低い方に入ります。


>>doda 業種別平均年収ランキング


帝国ホテル西武など、大手の有名ホテルになれば平均年収は高くなりますが、就職する難易度も高くなります。


今までわたしが勤務した会社の20代前半の社員の月収は、だいたい18万円〜22万円でした。
ボーナスもありません。


30代の人でも役職がないと、月収30万円前後の人が多かったです。


役職につけば給料は上がりますが、なるまでに数年はかかりますし、残業も増えます。
天井も高くはありません。


年収1000万円を目指したい!!
みたいな方には、ホテルの仕事はオススメしません。


こちらでわたしの給料を公開しています。
>>【ホテルの仕事】リアルな給料を公開します【ホテルマンは給料が低い?】


その2:残業が多い



ホテル業界は残業時間も多いです。


とはいえ、残業時間は給料と同じように、会社によって違います。


わたしはホテル業界に約10年いますが、最近は「働き方改革」により会社側も残業時間を厳しく管理するようになってきました。


それでも20時間〜40時間の残業は当たり前という会社は多いです。



ホテルにはみなし残業が多い


ホテル業界には、「みなし残業」の仕組みを採用している会社が多いです。

「みなし残業」の例

「みなし残業」の例




みなし残業とは、給料の中に残業代は含まれていますよ。
ということです。


残業しても残業代が出ないということですね。


会社側(経営者)からすると、長く働いても残業代を出さなくて良いので、社員の残業時間は増える傾向にあります。


みなし残業がある会社なのか、残業代が出る会社なのか、転職するときは気をつけた方が良いです。


その3:体力勝負



ホテルの仕事は体力勝負です。
そのために「きつい」と感じる人も多いようです。



基本的に仕事は立ちっぱなし


ホテルには「フロント」や「レストラン」など色々な仕事がありますが、座って仕事をすることは少ないです。


座ってする仕事はフロントの事務作業くらいです。
他はほとんど立ちっぱなしです。


>>ホテルの仕事には4つの種類があります【現役ホテルマンが解説】


1日8時間労働だったとすると、すべての時間を立ちっぱなし、動きっぱなしは結構しんどいです。


30代になると、その辛さも増していきます。


体力に自信がない方にとっては、ホテルで働くのは大変かもしれません。


その4:成長しにくい




どんな人にも「成長したい」という欲求はあるかと思います。


ホテルである程度の期間を働いていると、自分が成長できているのか分からなくなります


ホテルの仕事は、難しい作業はそこまで多くありません。
慣れれば誰でも簡単にできてしまいます。


特に単価の低いホテルだと、サービスの技量もそこまで求められません。


「ある程度適当にやっても給料はもらえる」


ということに、ある日気が付きます。


全員ではありませんが、そういう思考の人が、ホテル業界には多いように感じます。


その人たちの下で働いても、自分の成長は望めません。



成長したい人にはもの足りないかも

・もっと成長したい
・もっと給料を上げたい



と強く思う人は、他業種にいったり、高級なホテルへ転職していく人が多い印象でした。


高級なホテルになれば、サービスのスキルや知識も習得できます。


「最高のサービスをしたい」
と思う方は、高級なホテルや旅館で働くことをオススメします。


その5:生活が不規則になりがち



ホテルの仕事は生活が不規則になる傾向が高いです。


体調を崩してしまう人も多いです。


ホテルは24時間営業です。
お客様が寝ている間も、ホテルの従業員は働いています。


ホテルの多くはシフト制をとっています。


ある日のシフト

今日→朝7時出勤
明日→昼1時出勤
あさって→朝7時出勤
しあさって→昼1時出勤



このような働き方を繰り返していると、確実に体調を崩します。



ホテルの中には夜勤業務をやるところもあります。
そういうところはやめた方が良いです。


ホテルの夜勤は、夕方頃に出勤して翌日の朝くらいに帰る仕事です。


仕事量はそんなに多くはありませんが、身体が本当にしんどいです。


夜勤の働き方はこんな感じです

今日→朝7時出勤
明日→夕方6時出勤、翌朝6時に変える
あさって→休み
しあさって→昼1時出勤



これはしんどいですよね。
身体のリズムがバラバラになります。


わたしが夜勤業務をやっていたころは3ヶ月で3回、40度の熱が出ました。


朝に起きて、昼間は仕事をして、夜は寝る。
これが幸せです。



まとめ:それでも仕事は楽しい




仕事には「楽しいこと」ばかりではなく、「きつい」こともあります。


映画監督の宮崎駿さんが、
「めんどくさいめんどくさい」
と言いながら作品づくりをしているのを、テレビで観たことがあります。


素晴らしい結果を作り出すには、ある程度の犠牲は必要なのかもしれません。


ホテルの仕事にも、楽しいことはたくさんあります。


とはいえ頑張り過ぎて体調を壊しては意味がありません。
健康を失うとすべてを失ってしまいます。


心と身体のバランスを保ちつつ、仕事はしていきたいですね。


今回は以上です。

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