こちらの疑問にお答えします。
本記事の内容
・一次試験の合格ラインは何点なのか
・一次試験の回数と受験日はいつにすれば良いのか
・ソムリエになって良かったこと
本記事の信頼性
以前に【最新版】ソムリエ試験に独学で一発ストレート合格した勉強方法で記事を書きました。
今回は一次試験対策のみをご紹介します。
勉強は孤独な戦いです。
独学で目指すとなると尚更です。
一緒に資格取得を目指す仲間が欲しくなることもあるかもしれません。
そのときは独学ではなく、スクールに通うのもアリだと思います。
参考までに、そちらの情報も載せておきます。
私の場合は独学で合格し、ソムリエになることができました。
ソムリエ試験を受験した当時の私はこんな感じです
・ワインの抜栓は自信を持ってできる
・古いワインの抜栓は自信がない
・ワインの「重い」「軽い」はなんとなくわかる
・「5大シャトー」は聞いたことはあるが飲んだことはない
・「メドック」は全くわからない
・フランスは「ボルドー」「ブルゴーニュ」「シャンパーニュ」しか聞いたことがない
・他の国はアメリカの「ナパ」なら聞いたことがある
・普段ワインは全く飲まない
・ちゃんとワインの勉強をしたことはない
こんな私でも一発でソムリエの資格に合格できました。
ソムリエの資格に合格する人は、ワイン好きな人でも、レストラン歴が長い人でもありません。
合格する人は効果的な勉強をした人です。
試験に落ちてしまう人は効果的な勉強をしなかった人です。
今回は、私がソムリエ試験に独学で一発合格することができた、効果的な勉強方法をご紹介します。
では早速はじめていきます。
もくじ
【ソムリエ資格】独学で一次試験に合格する具体的な勉強方法
独学で一次試験に合格するために必要なツールは3つだけです。
その2:ワイン受験.com
その3:ソムリエ教本
ツールの詳しい内容は以前の記事にありますので参考にしてみてください。
>>【最新版】ソムリエ試験に独学で一発ストレート合格した勉強方法
勉強を始める前に最初にやること
・忘却曲線を意識する
一次試験の日をカレンダーに書き込む
カレンダーか手帳に一次試験の受験日を書き込みましょう。私の場合はスマホのカレンダーに書きました。
受験日がまだ決まっていない方は、仮でもOKです。
2021年の一次試験は7月20日〜8月31日の間で選べます。
理由は後述しますが、オススメは8月中旬以降です。
試験日をカレンダーに書くメリットは2つあります。
・試験日まであと◯日しかないと分かるので焦る→頑張る
ソムリエの勉強が好きでたまらない人は別ですが、私は勉強が続くとしたら絶望でした。
ゴールの見えないマラソンはきついです。
ゴール(一次試験日)を記入するれば、あとどれくらいの日数を頑張れば良いのか分かります。
同時に『あと◯日しかない!」と焦るので頑張れます。
まずはゴール(一次試験日)をカレンダーに書き込みましょう。
忘却曲線を意識する
一次試験の勉強は暗記のみです。
難しい計算などは出題されません。
大切なのは、いかに暗記をしたかです。
私が暗記するときに意識したのが忘却曲線です。
ご存知の方もいると思いますが、あらためてご紹介します。
1日経過すると、人は覚えたことの33%しか記憶できません。
悲しいですね。
暗記で大切なのは毎日の小さな積み重ねです。
一夜漬けで知識を詰め込んだとしても、1日経てば70%近くは忘れてしまいます。
天才でない限り、一回学習しただけですべてを暗記することは不可能です。
学習範囲が広い勉強は、何度も反復することが大切です。
4月にやること
勉強はまだ始めなくても大丈夫です。
したい方は始めても良いですが、私の場合は昨年の4月はまだ勉強を始めていませんでした。
唯一やっていたのは、以前の記事でご紹介したワインに関する本を流し読みしていたことくらいです。
昨年の4月はソムリエ教本を開いてもいませんでした。
『それでも勉強を始めたい!』という方は
ソムリエ教本をパラパラと流し読みする
Sommelier For Freeをなんとなく観る
くらいで4月はOKです。
特に勉強初心者の方は、4月は暗記するというよりも、ソムリエの勉強はどんなことをするのかイメージする程度で良いです。
本格的な勉強は5月から始めていきます。
あまり早めにアクセルを踏み過ぎると息切れしちゃいます。
5月にやること
本格的な勉強スタートです。
5月にやることは主に2つです。
その2:ソムリエ教本を2周読む
その1:隙間時間にSommelier For Freeを観る(聞く)
YouTubeのSommelier For Freeを、空いている時間に動画か音声で学習します。
すべての動画が無料で閲覧できます。
学習するタイミングは、通勤中、お風呂に入っているとき、歯を磨いているとき、食事中などです。
動画を観るのが難しいときは音声のみでもOKです。
大切なのは、何度も繰り返し学習することです。
一次試験に対応している動画一覧です。
・第2回:ボルドー地方
・第3回:ロワール地方
・第4回:コート・デュ・ローヌ地方
・第5回:ブルゴーニュ地方(1)
・第6回:ブルゴーニュ地方(2)
・第7回:アルザス地方
・第8回:シャンパーニュ地方
・第9回:ジュラ地方
・第10回:EUのワイン法
・第11回:イタリア
・ 第12回:ドイツ
・第13回:スペイン
・第14回:酒精強化ワイン
・第15回:ワインの生産過程
・第16回:酒類飲料概論・清酒の生産過程
・第17回:焼酎・ビール・ウィスキー
・第18回:アメリカ
・第19回:オーストラリア・ニュージーランド
・第20回:ワイン用ブドウと病害虫
・第21回:ブドウの育成サイクル・仕立法
・第22回:チリ・アルゼンチン・南アフリカ
・第23回:日本のワイン
ここから講師の方が変わります。
2021年にアップされた動画です。
注意点として、第1回〜23回は9年ほど前の動画なので、情報が古いところがあります。
特にワインの法律や、収穫量などの数字は毎年変わりますので、細かいところは最新のソムリエ教本で補足しましょう。
その2:ソムリエ教本を2周読む
動画は隙間時間で学習し、他の時間はソムリエ教本で学習します。
まずは捨てる(勉強しない)国を決める
ソムリエ教本は700ページ以上あるので、全て読もうとすると大変です。
昨年私は、出題頻度が少ない国は思い切って捨てました。
(余裕のある方はすべて勉強した方が良いと思います)
私が捨てた国(2020年ソムリエ教本から)
・カナダ
・クロアチア
・ジョージア
・ギリシャ
・ハンガリー
・ルクセンブルク
・モルドバ
・ルーマニア
・英国
・スロヴェニア
・スイス
・ウルグアイ
13の国で、合計100ページくらいです。
あとチーズの章もほとんど勉強していません。
重要度は年々上がっているようですが、全く覚えられなかったので捨てました。
捨てる国を決めることにより、読むページは約600Pとなります。
600Pを2周するので、1200Pですね。
読む時は丁寧に読まない。
5月に読む1日あたりのページ数は、1200ページ÷30日なので、1日40Pですね。
個人差はあるかもしれませんが、40Pなら1時間半〜2時間くらいで読めると思います。
休日はもっとたくさん読めますね。
注意点として、この期間は丁寧に読んじゃダメです。
ソムリエ教本は文字数が多めです。
丁寧に読もうとすると、膨大な時間がかかります。
また、5月は勉強を始めたばかりの時期なので、分からないところが多いです。
すべての章で理解できるまで、覚えるまでやろうとすると、時間が足りません。
この時期の学習は、どんどん飛ばして流し読みしましょう。
流し読むするだけでも気づくことがあります。
私はこんな感じでした。
・イタリアはページ数が多いな
・日本のところは覚えやすい
・チーズは覚えられる気がしない
ソムリエ教本にはどんなことが書かれていて、今の自分のレベルが分かれば5月はOKです。
私の場合は、5月時点で9割以上は何が書いてあるか分かりませんでした(笑)
それでも合格できました。
焦らなくても大丈夫です。
最初はワイン用語も聞いたことがない言葉ばかりで、嫌になることもあると思います。
しかし、毎日動画で聞いたり、ソムリエ教本を読んでいると、だんだん慣れてきます。
人は覚えても時間が経つと忘れてしまうので、忘却曲線を意識しつつ、毎日コツコツやっていきましょう。
8月の一次試験まであと4ヶ月です。
がんばりましょう!
6月にやること
その2:ワイン受験.comに登録して問題を解きまくる
その1:隙間時間にSommelier For Freeを観る(聞く)
隙間時間で積極的に学習しましょう。
たくさん聞いてワインの「言葉」に慣れることが大切です。
その2:ワイン受験.comに登録して問題を解きまくる
5月でソムリエ教本をひと通り読み終えたら、6月は実際に問題を解いていきます。
「まだソムリエ教本の内容が分からいよ、、」
と思う方がいるかもしれませんが、大丈夫です。
教本は一回や二回読んだくらいでは覚えきれません。
問題を解いていると少しずつ覚えてきますので、実際に問題を解いていきましょう。
そのときに使用するのがワイン受験.comというサイトです。
サイト内にある、問題集を毎日解いていきます。
有料登録すると1年間で5500円かかりますが、合格を目指しているなら登録しましょう。
登録すればサイト内すべての問題が受けられます。
(1年で自動的に解約されます)
5500円で一次試験に一発で合格できるなら安いです。
スマホで学習できるので、場所も選びません。
問題も一次試験本番のように毎回ランダムで出てくるので、一次試験本番に慣れることができます。
私は仕事の休憩中に問題を良く解いていました。
の繰り返しです。
ちなみに、ソムリエ教本で捨てた国のところはやらなくてOKです。
(余裕があればやった方が良いですが)
問題集を解くときのポイントが1つあります。
最初は、「問題少なめで表示」で問題を解きましょう。
理由は、問題を始めたばかりのころは不正解ばかりなので、メンタルがやられます。
問題に慣れて正解が増えてきたら、「新しい問題を表示」で解きましょう。
いつまでにどのくらい問題集をやれば良いのか
この時期になると、一次試験の日程を決定する頃だと思います。
試験の一ヶ月前からは模擬試験をやりたいので、問題集はその期間までやります。
<例>
出来れば各章を2周はしたいですが、分からないことが多いので意外に時間がかかります。
私も1周しかできませんでした。
最低1周はしましょう。
問題集で取り掛かる国をまとめてみます。
『5月にやること』で捨てた国は除外しています
・日本
・フランス
・イタリア
・スペイン
・ポルトガル
・ドイツ
・オーストリア
・アメリカ
・アルゼンチン
・チリ
・オーストラリア
・ニュージーランド
・南アフリカ
・テイスティング
・ワインの購入、保管、塾生、販売
・ソムリエの職責とサービス実技
・日本酒、焼酎
・地図問(地図のまとめです。やらなくてもOK)
全部で18項目あります。
仮に8月15日が一次試験だとすると、7月16日からは模擬試験をやりたいので、問題集が出来るのは7月15日までです。
問題集をできる日数は
18項目を45日間でやりきります。
1項目に2日間はかけられる計算です。
出題傾向が高く、勉強する範囲が広い国は時間がかかると思います。
特に、フランス、イタリア、スペイン、日本は出題されやすいので、何度も問題を解いた方が良いです。
次に、アメリカ、オーストラリア、ドイツあたりも重要ですね。
こちらのサイトでは一次試験の出題傾向が紹介されています。
2017年までのデータしか載っていませんが、どの国を勉強すれば良いか参考になります。
>>一次試験の出題傾向と分析
覚えるためにやっていたこと
これと同時にやっていたことがあります。
それは、間違ったところをスマホに保存していたことです。
ワイン受験.comの間違ったところは画面キャプチャで保存。
ソムリエ教本はスマホのカメラで撮影して保存。
それをスマホで国ごとフォルダ分けをして、隙間時間に眺めていました。
ソムリエの勉強は範囲が膨大です。
全部やろうとすると時間が足りません。
なるべく間違ったところや苦手なところを復習するため、スマホに保存していました。
7月にやること
もう少しで一次試験本番ですね。
思うように勉強が進まなかった人もいるかもしれませんが、大丈夫です。
まだ1ヶ月はあると思うので、毎日勉強すれば絶対に合格できます。
自分を信じてがんばりましょう。
7月にやることは、6月とほぼ同じです。
一次試験の一ヶ月前になったら模擬試験を毎日やる
7月になったら、正式に一次試験の日程が決まっている頃だと思います。
仮に8月15日が一次試験だとしたら、7月15日から模擬試験を始めましょう。
8月30日が一次試験だったら、一ヶ月前の7月30日からです。
私も昨年合格したときは、ちょうど一ヶ月前から模擬試験を始めていました。
1日に1回やれば30回は受けられます。
でもそれだと少ないかと思います。
理想は80回です。
平日1回か2回。
休日は4回か5回やれば一ヶ月で達成できます。
ちなみに昨年の私は30日で78回やってました。
模擬試験を行ったら、必ずソムリエ教本で復習しましょう。
復習するのは、間違っていたところはもちろんですが、迷った問題もです。
迷ってしまうのは、正しく理解出来ていないということです。
最初は点数に絶望します
模擬試験を受けたら分かるのが、点数が全く取れない!!
ということです。
デタラメに回答しても4分の1は当たるので、まぐれで良い点数が取れることもあるかもしれません。
しかし、何度も受けると毎回良い点数を取るのが困難だと気づきます。
出来れば毎回B判定(合格可能性60%〜79%)を取れるようになりたいですが、最初は不可能に近いです。
それでもあきらめないでください。
私も最初の10回は全てD判定だったので、
「今まで勉強した意味はなに?」
と、だいぶ凹みました。
C判定がコンスタントに出るようになったのは、模擬試験が50回を越えたあたりからです。
そしてB判定が毎回とれるようになったのは、模擬試験が70回を超えたあたりです。それでようやく少し安心しました。
それまでは、「やばい!合格できないかも。。」
と、めちゃくちゃ焦っていました。
最初は点数が取れないのは当たり前です。
安心してください。
それでも腐らず、あきらめずにがんばりましょう。
を愚直に繰り返せば、本当に少しずつではありますが点数は上がってきます。
8月にやること
試験までもう少しですね!
今までの努力の成果を発揮するときです。
そして、毎日の勉強からもサヨナラです。
あと少し!
頑張りましょう!
模擬試験と復習の毎日
一次試験本番までは、
を毎日繰り返しましょう。
模擬試験を何度も受けていると、自分の弱いところに気付くと思います。
休日は苦手なところをまとめて学習するのも良いです。
そして、あまり重要ではない国は深追いし過ぎないことも大切です。
勉強に何時間も使ったのにも試験に一問も出ない。
みたいなことが起こりますので。
なかなか覚えられないものはボイスレコーダーに録音する
どうしても覚えられないものは捨てても良いと思いますが、それが良く試験に出るものだと捨てられません。
そのときはボイスレコーダーに録音することをオススメします。
受験者の多くが暗記で苦労するポイントが2つあります。
・イタリアのDOCG
です。
そしてどちらも、毎年出題されやすいと言われています。
私の場合ですが、メドックは4級と5級は捨てました。
(可能なら捨てない方は良いと思います)
1級〜3級だけ覚えて、それ以外が出たら4級か5級だろう!
という考えで試験に挑みました。
メドックは3級までなのでなんとか覚えられましたが、もっとも苦戦したのがDOCGです。
DOCGでつまづく方は多いと思います。
私も全然覚えられませんでした。
『数も多いし、ぶどうの品種も聞いたことないし、DOCGの名称もほとんど聞いたことない』
『覚えるの無理じゃない?』
と思い、正直捨てようかと思いました。
しかし出題頻度は毎年高めだったので、腹をくくって暗記することにしました。
しかし全く覚えられない、、
そこで思いついたのが、スマホのボイスレコーダー機能です。
ボイスレコーダー機能がない方はカメラの動画でも良いと思います。
自分の声をスマホに録音して、それを通勤中や隙間時間にひたすら聞きます。
例えばこんな感じです。
この要領で20州全てのDOCGを録音しました。笑
そして毎日の隙間時間に聞きまくりました。呪文のように。
すると、少しずつですが覚えることができました。
スマホのボイスレコーダーを使って暗記するのはオススメです。
可能なら有給休暇を取りましょう
ソムリエとワインエキスパートを目指している方は、会社に勤めている方がほとんどかと思います。
有給休暇が残っている方であれば、有給を取って会社を休み、その時間を勉強にあてるのもアリだと思います。
ソムリエ資格取得に理解ある会社、上司なら素直に相談して有給を取得できれば理想的です。
もしそんな職場環境でなければ、理由は他に作って有給を取っても良いと思います。
有給休暇は大切なときに取るものだと思います。
今がその大切なときです。
とはいえ、ソムリエ試験の前後は夏にあるので、会社やお店も忙しいかもしれません。
迷惑になると考えるかもしれません。
しかし、ソムリエの資格を取ればお客様により良いサービスができるようになり、会社とお客様、そして仲間にも今まで以上に貢献できます。
会社を休んで勉強して、確実に合格し、合格したら会社や仲間に貢献すれば良いんです。
試験前日の過ごし方
緊張します。
でも緊張するのは普通のことです。
緊張しない人は
『合格してもしなくてもどっちでも良い』
と思っている人です。
『絶対に合格したい!』
と思っている人は緊張するはずです。
私も一次試験の前日はとても緊張したのを覚えています。
理由は今でも分かりませんが、前日の夜に体調を崩してしまいました。
それまで半年くらい体調を崩したことはなかったのに、、、
幸いにも発熱もなく、試験当日は体調も回復したので試験に向かうことができました。
「資格の試験でそんなに緊張するの?」
と思う方がいるかもしれません。
しかし、合格するために数ヶ月の期間を犠牲にしてきました。
「合格は絶対」という気持ちだからこそ緊張します。
「落ちても良いや」という半端な気持ちの人は、きっと緊張しないでしょう。
いつも通りを心がける
試験の前日の勉強はほどほどにしましょう。
一夜漬けは効果がありません。
それよりは、心身ともに絶好調で試験にのぞむ方が合格に近づけます。
私も試験前日は模擬試験を一回と、スマホに保存していた復習を軽くやるくらいにして、早めに休みました。
(体調不良になっていたのもあったので)
なかなか寝付けないときは、軽く散歩をして明日のイメージをするのも良いと思います。
前日に試験の持ち物、着ていく服と靴を準備しておく
試験に必要なものは前日に準備しておきましょう。
できれば当日の朝に悩まないよう、着ていく服も前日に決めておきましょう。
必ず上着は持っていった方が良いです。
一次試験当日は真夏だと思いますが、受験するところによってはクーラーが効き過ぎていて、寒いことがあります。
私が受験したときも寒かったので上着を持っていき正解でした。
「寒くて集中できなかった」
みたいにならないようにしましょう。
早めに試験会場付近に到着しておく
早めに到着して、試験会場の場所を把握しておきましょう。
もし迷ってしまい、ギリギリに到着すれば、落ち着かないまま試験が始まり、実力が発揮できずに終了。
ということもあり得ます。
そうならないよう余裕をもって行動する方が良いでしょう。
私の場合は2時間前には試験会場の近くに到着していました。
(早過ぎですね)
車だったので、駐車場に車を停めて試験前最後のチェックをしていました。
一番良い状態で試験にのぞめるよう、コントロールしましょう。
試験直前
ここまできたら、自分を信じるしかありません。
ソムリエ試験はほとんど暗記なので、
今の自分の実力を100%を出すだけです。
取りこぼしには気をつけましょう。
せっかく答えが分かっているのに、焦ったり、引っ掛け問題で間違うのはもったいないです。
時間は70分あります。
出題は120問です。
模擬試験をやった方は分かるかもしれませんが、時間にはだいぶ余裕があります。
焦らなくて大丈夫です。
私は試験本番のとき、すべての問題に解答し、見直しをおこなっても20分くらい余りました。
ゆっくり、焦らずに問題を解きましょう。
そして、最後に必ず見直しをおこないましょう。
一次試験の合格ラインは何点なのか
結論からですが、「何点で合格」というのは決まっていないようです。
ソムリエ協会からも公表されていません。
分かっているのは、問題が120問で試験時間が70分ということだけです。
問題の60〜70%を取れれば一次試験は合格できるのでは?
というのが有力なようです。
目標設定は、問題の70%を取れるように勉強する。
で良いと思います。
模擬試験でも、毎回70%取れるようになるまでがんばりましょう。
一次試験の回数と受験日はいつにすれば良いのか
ソムリエ試験は一次試験の回数と受験日を自分で決めなければいけません。
これには私も迷いました。
結論からお答えしますが、
一次試験は2回受験。
受験日は2回とも8月中旬以降にしましょう。
その理由を解説します。
一次試験は2回受験することをオススメします
受験料が2回の場合、1回受験するよりも5000円ほど高くなります。
しかし1回の受験だと、その日に体調を崩すことがあるかもしれません。
私も昨年は1回目の受験日前日に体調を崩してしまいましたが、2回で申し込んでいたので、
「もし明日休んだとしても、もう一回あるから大丈夫かな」
と安心することができました。
ちなみに1回目で合格したら、2回目は受験しなくてもOKです。
一次試験の受験日は8月中旬と下旬がオススメ
2021年のソムリエ一次試験は7月20日〜8月31日ですが、
オススメなのはは8月中旬と下旬に1回ずつです。
理由はシンプルで、
勉強時間が多く取れるからです。
合格に自信がある方は、早めの7月に受験しても良いと思いますが、ほとんどの方は少しでも勉強時間を確保したいと思います。
試験はランダムで出題されるので、遅めに受験したからといって問題が難しくなることはありません。
そうであれば、より勉強時間が確保できる、受験期間の最後の方に受験しましょう。
1回目と2回目の間も、10日ほど空けた方が良いです。
私が昨年申し込んだのは、8月22日と9月2日でした。
(昨年はコロナがあったので普段よりも受験期間が長かったようです)
1回目の受験で仮に落ちた場合でも、10日あれば復習することができます。
間を空け過ぎると緊張感を持続するのが難しくなります。
また、覚えたことを忘れていってしまう可能性もあるので、受験の間隔は10日から長くて2週間くらい空けるのが良いと思います。
幸いにも私は一回で合格することができましたが、仮に1回目で落ちたとしても、きちんと復習すれば2回目の受験で合格できるだろうと考えていました。
一次試験の受験日は8月中旬と下旬にして、その間を10日〜14日ほど空けるのが良いと思います。
一次試験は早めに申し込みましょう
一次試験の受験日は、申し込みが開始したら、なる早で申し込みましょう。
理由は、受験の枠がいっぱいになると希望日に申し込めなくなるからです。
私は昨年、申し込みするのが遅く、希望の日に受験できませんでした。
あと出来たら土日は避けた方が良いと思います。
理由は、会場によっては混むこともありますし、道路や交通機関も混みます。
私は申し込みするのが遅く、1回目は土日しか空いていませんでした。
ソムリエ試験は早めに申込みをすれば、会場予約も優先的に予約ができます。
まだ試験に申し込んでない方は5月31日までには申し込みを完了させましょう。
優先で会場予約が出来ます。
>>2021年度 J.S.A.ソムリエ・J.S.A.ワインエキスパート呼称資格認定試験
↓
6月15日の10時から会場予約可能
↓
会場予約は7月30日〜8月28日
合格の可能性を少しでも上げるためには早めの行動が大切です。
ソムリエになって良かったこと
ソムリエの資格を取得して約半年が経ちましたが、ソムリエになって良かったことを書き出してみます。
・お客様と仲間から信頼される
・給料が上がる
転職に有利
私は最近転職をしました。いくつか面接を受けましたが、ソムリエの資格を持っていると面接のときの反応が違うように感じました。
これは面接をする立場になって考えると分かるかもしれません。
少し極端かもしれませんが、AさんとBさんが面接を受けに来たとして、一人しか採用できないとしたら、どちらを採用するか?
おそらく、ワインを取り扱っているお店や、高級なお店になるほど、”ソムリエの資格”を持っているBさんを採用するはずです。
ソムリエは自分の付加価値が上がるので、転職のときに有利です。
お客様と仲間から信頼される
ソムリエの資格を取得すると、ソムリエバッジが届きます。
感じたのは、バッジを付けるとお客様の反応が以前とは違うということです。
バッジを付けると、格段にワインについて聞かれることが多くなりました。
そして日本酒についても聞かれることが増えました。
【ソムリエ=お酒全般に詳しい】
と思っている方が多いのかもしれません。
それくらい”ソムリエバッジ”には信頼性があるのだと思います。
働いている仲間からも、ワインについて質問されることが多くなりました。
一番良くあるのは、ワインが好きなお客様がいらしたときに、
『対応を代わって欲しい』と言われることです。
お客様の対応を代わったのに、お客様の満足する解答をお答え出来なかったら赤っ恥です。
ソムリエを取ってからも自分を高めるための勉強は日々しなければいけません。
給料が上がる
勤めている会社によって違いはあるかもしれませんが、ソムリエの合格申請をすると給料が上がる場合があります。
これは私が以前に勤めていた2社の違いです。
取得したときはA社にいたので5万円を会社からいただきました。
『B社のときだったら毎月3万円上がったのに、、、』
と少し思います。
お祝い金が出るか出ないかは、総務の方やマネージャー、支配人などに聞いてみましょう。
ソムリエ資格にはお金がたくさん掛かったと思います。
いただけるものは、いただきましょう。
まとめ
なぜソムリエやワインエキスパートの資格取得を目指しますか?
・自分の価値を高めたい
・将来は独立したいから
・コロナで少し自由な時間が増えた
・尊敬、目標とする人が持っているから
・人生を楽しむため
目指す理由が必ずあると思います。
このあたりを明確にしておくと、勉強で辛いとき、勉強に集中できないとき、自分を奮い立たせてくれます。
最後に、私がソムリエを目指した理由を書かせていただきます。
興味のある方だけお付き合いください。
私がソムリエになろうと決めたのは、当時勤めていたホテルにいた方の影響です。
仮にAさんと呼びます。
当時勤めていたホテルは地方のリゾートホテルでしたが、宿泊単価1人5万円前後の高級なところでした。
お客様も当然アッパー層が多く、経営者や著名なお客様も多くいらっしゃっていました。
そんな中でも私は、自分が担当するお客様に喜んでいただくことに、自信と誇りを持ってサービスをしていました。
しかしある時、Aさんのサービスを見て気が付きました。
「私が喜ばせることができないお客様にも、Aさんは喜んでもらっている」
その理由はお酒でした。
Aさんはソムリエの資格を持っていましたが、バーテンダーの資格も持っていたりと、お酒全般にとても詳しい方でした。
お客様と、好きなお酒の話や、料理に合うワインの話で盛り上がっているのがレストランでは良く聞こえてきました。
(私しか気にしていなかったと思いますが)
それに私はジェラシーを感じました。笑
「自分ももっと多くの方に喜んでもらえる知識と技術が欲しい」
とAさんのサービスを見て感じました。
そのことがあってから、ソムリエに興味をもちました。
私は当時、ホテルやレストランで10年近く働いていましたが、ソムリエの資格に興味を持ったことは一度もありませんでした。
「ソムリエの資格持ってても何も変わらないよね〜」
くらいに思っていました。
しかし、Aさんのサービスを見てソムリエに対する考え方が変わりました。
後回しにしたらダメだと思い、家に帰ってからその日のうちにソムリエの申し込みを完了させました。
「受験料だけで結構お金がかかる、、、」
とも思いましたが、あまり気にはなりませんでした。
そのときはお金より、
「ソムリエになってやる!」という気持ちが強かったのかもしれません。
合格するためにスクールに通うか、独学にするか、などを考えたのは申し込みを完了させたあとです。
何かを得たいときは先に行動することも必要です。
逃げられない状況に、先に自分を追いこんでから、そこからどうやって達成するかを考える。
出来るか出来ないかを先に考えていたら、結局何もできなかったと思います。
ソムリエ、ワインエキスパートを目指す理由はさまざまかと思いますが、その過程で得られるものはたくさんあります。
もしかしたら不合格だったとしても得るものはあったんじゃないかと、今は思います。
せっかく勉強するなら合格して、祝杯をあげましょう。
みなさまの合格を祈っております。
今回は以上です。